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電子機器も校正値を算出する必要がある

校正値とは、使用している計測器がどれだけ本当の値とずれているかを示す値で、標準器と呼ばれるズレのないものと比較することで求めることができます。
これを求めることで、計測した値から校正値を当てはめることで正確な値を算出することができるようになります。
校正をすることはつまり、とても微妙な計測器のズレを正すことです。
これによって、様々なメリットがあります。
まず一つ目は、計測器同士の差を無くすことによって計測の一貫性が生まれます。
次に、計測した値が信ぴょう性をもつようになります。
標準器は国や世界が決めた基準であることがほとんどなので、それで校正した計測器で測定したということはすなわち、国によって計測結果が承認されたということになります。
さらに言うまでもなく、計測エラーは減ります。


校正と聞くと、アナログな定規などの計測器を標準器と合わせ、ズレを測るようなイメージが湧きますが、校正は電子機器の計測器にも行われます。
電子機器はズレが全くなく、いつでもぴったりのような気がしますが、実際はそうではありません。
電子機器は使っているうちにドリフトが起きてしまいます。
ドリフトが起きると、各部品の値がズレていってしまい、結果電子機器で計測した値もズレてしまいます。
ドリフトは避けられるものではなく、使用期間に比例して起きます。
そのため、どれだけずれているかが分からず、計測結果に信ぴょう性が与えられなくなります。
これを防ぐために、電子機器は1度だけでなく、定期的に校正を行ってその度に校正値を求めます。
こうして校正値を文書化してもらうことで、電子機器にも測定結果の信ぴょう性を与えられるようになります。


また校正する上で重要となるものが、トレーサビリティという物です。
トレーサビリティとは、ある計測器が高位の計測器によって校正され、それをたどっていった結果国の標準器で校正されていることが証明される、ということを指します。
つまり、国の標準器で校正された計測器で校正された計測器で、と続けていった結果、使っている計測器が実質国の標準器で校正されているのと同じであることが分かる、ということです。
電子機器にしてもアナログ計測器にしても、一つ一つを国の標準器と直接校正することは不可能です。
なので、通常は国の標準器で校正した計測器、またそれで校正した計測器、というようなものを使用して校正します。
それを文書によって証明するのがトレーサビリティです。
これがなければやはり信ぴょう性が得られないので、校正する時はトレーサビリティを意識しましょう。

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